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クレジットカードが不正利用されたらどうする?(元クレジットカード社員が解説)

困る人
困る人
・クレジットカードってどれくらいの確率で不正利用されるの?
・クレジットカードで不正利用されても補償されるの?

 

と悩んでいる方のお悩みを解決します。

 

私は、クレジットカード会社に勤務しており、クレジットカードの不正利用も日々目の当たりにしてきました。

この記事では、クレジットカードの不正利用の原因から、不正利用されてしまった場合の対応方法まで詳細に解説します。

 

この記事を読み終えた頃には、もうクレジットカードの不正利用で慌てることはありません。

 

1.クレジットカードの不正利用被害に遭う確率

不正利用被害は年々増加傾向にありますが、それでもクレジットカード利用額に対する不正利用被害額の割合はとても低いです。

日本クレジット協会の統計によると2018年のクレジットカード計数は下記の通りです。

2018年統計(日本クレジット協会)

・クレジットカード利用額    :66兆6,877億円
・クレジットカード不正利用被害額:     235億円

つまり、日本のクレジットカード利用総額のうち、不正利用被害額が占める割合は0.035%程度です。

不正利用被害に遭う確率とは異なりますが、いずれにせよかなり小さい数字であることは分かります。

但し、クレジットカードの不正利用被害は年々増加傾向にあるため、決して油断はできません。

 

2.クレジットカードの不正利用被害の原因

不正利用被害の原因として最も多いのはカード情報の漏洩です。

 

クレジットカードの不正利用の種類は大きく3つに分けられます。

不正利用の種類

・番号盗用 (何らかの原因で漏洩したカード情報がインターネット上で不正利用される)
・紛失・盗難(カード現物を紛失・盗難され、実店舗で不正利用される)
・偽造   (スキミングなどにより盗まれたカード情報で偽カードを作成され、実店舗で不正利用される)

この中でも、インターネット上で不正利用される番号盗用が圧倒的に多く、全体の8割近くを占めます。

 

そして、番号盗用が発生する大きな原因としてカード情報の漏洩があるのです。

カード情報漏洩の原因として以下のことが多く考えられます。

情報漏洩の原因

・過去に利用したお店からの情報漏洩
・フィッシングサイトへの情報入力
・パソコン、スマホのウイルス感染

他にも、「クレジットマスター」と呼ばれるコンピューターで実際に使えるクレジットカード番号を見つけ出すプログラムを利用して、カード情報を割り出す手口もあり、完全な被害防止は難しいのが現状です。

 

3.クレジットカードの不正利用被害は補償される

多くのカード会社では、きちんと手続きを行えば一定の条件を除いて全額補償されます。

カード会社毎に制度や条件は多少異なりますが、不正利用被害発生時の補償については会員規約に明記されていることが多いです。

 

例えば、楽天カードの会員規約には下記の通り記載されています。

第17条(カードの紛失・盗難、偽造、再発行)
1.会員がカードの紛失、盗難等で他人にカードを使用された場合、そのカード使用に起因して生じる一切の支払債務については本規約を適用し、すべて会員が責を負うものとします。但し、会員が紛失、盗難等の事実を速やかに当社に直接電話等により連絡の上、最寄りの警察署に届け、かつ所定の届出書を当社に提出し当社が認めた場合、当社がその連絡を受理した日の60日前以降発生したカード使用による支払債務については、当社は会員に対し、その支払を免除します。この場合、会員は、当該支払債務の免除を請求する際、カードの紛失、盗難等で他人によるカードの使用を知った日から30日以内に当社が支払債務の免除に必要と認める書類を当社に提出するとともに、被害状況等の調査に協力するものとします。

(楽天カード会員規約)

 

つまり、楽天カードの場合、下記の対応を行えば不正利用被害額は補償されるのです。

・カードの紛失・盗難や不正利用の被害が確認された場合は速やかにカード会社へ連絡する
警察への届出を行い、所定の届出書をカード会社へ提出する
・不正利用を知った日から30日以内にカード会社の指示する書類を提出する

とにかく、カードを紛失してしまったり、利用明細を確認して身に覚えのない請求が確認できれば、すぐにカード会社へ連絡をしましょう。

 

4.クレジットカードの不正利用被害が補償されないケースも存在!

基本的には全ての不正利用被害は補償対象となりますが、中には不正利用被害が補償されないケースも存在します。

こちらも各カード会社によってその条件は異なりますが、多くのカード会社でこの例外事項を定めています。

 

楽天カードの会員規約には下記の通り記載されています。

第17条(カードの紛失・盗難、偽造、再発行)
2.前項但し書の定めにかかわらず次の各号のいずれかに該当する場合には、支払免除の対象となりません。
(1)紛失、盗難等が会員の故意又は重大な過失によって生じた場合。
(2)会員の家族、同居人、留守人その他会員の委託を受けて身の回りの世話をする者等、会員の関係者が紛失、盗難等に関与し、又は不正使用した場合。
(3)戦争、地震等著しい社会秩序の混乱の際に紛失、盗難等が生じた場合。
(4)本規約に違反している状況において紛失、盗難等が生じた場合。
(5)紛失、盗難等が虚偽の場合。
(6)会員が当社の請求する書類の提出を拒み又は提出した書類に虚偽の申請をした場合又は当社等が行う不正使用被害調査に協力しない場合。
(7)暗証番号を使用するカード利用において、使用された暗証番号と登録の暗証番号との一致を確認した上で行われたカード利用について損害が生じた場合(但し、第5条第3項但し書の場合は除きます。)。

(楽天カード会員規約)

つまり、上記の会員規約によると楽天カードの場合は、以下の場合不正利用被害が補償されないのです。

・会員に故意や重大な過失がある場合
・会員の家族・知人・関係者の利用の場合
・虚偽の申告の場合
・暗証番号が入力された取引の場合

それぞれの条件を詳細に解説します。

 

会員に故意や重大な過失がある場合

カード会社の判断により、会員に故意や重大な過失があると認められた場合は補償対象外となります。

故意に他人にカードを使用させたにも関わらず、カード会社へ「利用した覚えのない請求がある」と連絡をしてくる方が実際に存在します。

このような場合は、カードが利用された店舗へ防犯カメラの映像の確認を依頼したり、インターネットショッピングであれば注文者や配送先の住所を確認したり、会員の申告内容を十分に調査します。

多くの場合は、会員の故意や重大な過失を指摘して補償しないケースが多いですが、線引きも難しく警察が介入する事態となることもあります。

 

会員の家族・知人・関係者の利用の場合

会員の家族・知人・関係者がカードを利用していた場合は補償対象外となります。

会員は全くカード利用に身に覚えがなく、カード会社で調査してみたところ、子供が勝手にカードを利用していたというのはよくある話です。

たとえ家族であってもカード番号を教えたりせず、しっかりと管理することがトラブルを回避する最も有効な手段です。

 

虚偽の申告の場合

こちらは言うまでもないですが、虚偽の申告をした場合は補償対象外となります。

カードを使い過ぎて支払いが困難になってしまい、カード会社へ「身に覚えのない請求がある」と連絡をされる方がいます。

このような場合、会員の過去のクレジットカード利用履歴を遡ると、明らかに本人の利用と判明することが多く、詳細な調査をすればカードを利用した店舗やレシートへのサイン、人物像など事細かに分かるので虚偽申告を見抜くことができます。

虚偽申告は犯罪と認められる場合もあるので絶対にやめましょう。

 

暗証番号が入力された取引の場合

カード紛失などにより、何者かにカードを使用されてしまった場合でも、カードに設定している暗証番号が入力された取引に関しては補償対象外となります。

暗証番号は「0000」のようなゾロ目、「1234」のような連続数字、誕生日、電話番号などを使用することは避けるように、会員規約には明記されています。

暗証番号が入力された取引として最も多いのが「財布に暗証番号を書いた紙を入れていて、財布ごと紛失してしまった場合」です。

この場合は、暗証番号を適切に管理しなければならないという会員の管理責任に問題があったとみなされ、補償対象外となることがほとんどです。

暗証番号のメモ書きをする場合は決して紛失しないように管理をしましょう。

 

番外編:60日の原則

さらに、私の実体験上、カードの不正利用を補償できない最も多いケースは、前項で紹介している会員規約の下記項目を満たせていない場合です。

当社がその連絡を受理した日の60日前以降発生したカード使用による支払債務については、当社は会員に対し、その支払を免除します。

つまり、カード会社に連絡した日から計算して61日以上経過している取引は補償されないのです。

カードを利用していれば毎月利用明細が発行されるので、しっかりとチェックして身に覚えのない請求があればすぐにカード会社へ連絡するようにしましょう。

 

5.まとめ

この記事では、クレジットカードの不正利用について解説してきました。

・不正利用の被害実態
・不正利用の原因
・不正利用を補償されるためにすべきこと

この記事を読んでいただければ、もし自分がクレジットカードの不正利用被害に遭った場合でも焦らずに対応できると思います。

 

最後に、改めてクレジットカードを利用する際に気をつけるべきことをまとめるので、しっかりとチェックしてみてください。

クレジットカード利用で気をつけること

・会員規約(補償される条件)の確認
・毎月利用明細を確認し、身に覚えがない請求があればすぐにカード会社へ連絡
・怪しいサイトにカード情報を入力しない
・カードは自分以外が取り扱えないようにしっかりと管理

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

ヒロ/周りの目を気にして一歩踏み出せずにモヤモヤしている人専属ライフコーチ

1994年生まれ。幼少期に父に机ごと殴られたトラウマと、生まれつき胸の中心が凹んでいる漏斗胸により、物心ついた頃から周りの目に怯える。高校でサッカー部の部長を務めながら毎日勉強を続け早稲田大学に合格。大学卒業後は倍率100倍越えの大手金融機関へ入る。周りの目を気にせず自分の意思で行動したいと思い、レールを降りて外資コンサルへ転職を決意。同時に自分のように“モヤモヤした人”をサポートするためにライフコーチとしての活動を開始

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